第250話 「とっとこアカンで!おかんとサダ吉」
今日は母の日。
お母さんにかんしゃの気持ちをこめて、カーネーションをプレゼントする日だ。
ロコちゃん一家とカナちゃん一家は、いっしょに母の日パーティーをすることになった。
ママたちの手をかりないで、ロコちゃん、カナちゃんとパパたちだけでケーキを
ハム太郎たちも、ラピスちゃんとラズリーちゃんのうちのおじいちゃんがそだてているカーネーションをわけてもらって、ママたちにプレゼントするのだ。
まいどくんの家のコンビニエンスストアでは、母の日ということでとくべつに、ケーキをお店の前で売っている。
家の中では、サダ
母の日だから、今日はお母さんと二人でケーキを食べるやくそくなのだ。
そして、なにかを思い出したサダ吉は、貯金箱からお金を取り出すと、お店を出ていった。
サダ吉がお店にもどってきたとき、ケーキをかかえた女の子とすれちがった。
ケーキは、サダ吉がお店を出るときにたしか売り切れていたはずなのに…と首をひねったサダ吉は、ハッと思いついて、家の中に飛びこんでいった。
すると、家の中にあったケーキが、なくなっていた。
さっき女の子が持っていたのは、家にあったケーキだ。
二人で食べようと約束したケーキまでお母さんが売ってしまったんだと思ったサダ吉は、
「おかんはやくそくより商売のほうがだいじなんだ!」
と、おこって家を出ていってしまった。
本当は、お母さんは悪くないのだ。
それを知っているまいどくんは、あわててサダ吉をおいかけた。
公園にやってきたサダ吉は、買ってきた母の日のプレゼントを、なきながらしげみになげすててしまった。
そしてまた公園から走りさるサダ吉を、おろおろしながらおいかけるまいどくん。
そこに、カーネーションをかかえたハムちゃんずがやってきた。
ちょうど、まいどくんに母の日のカーネーションを分けに行くところだったのだ。
しかし、それどころではないまいどくんは、サダ吉のことをハムちゃんずに話して聞かせた。
そのころサダ吉は、ケーキの材料を買いに来たロコちゃんたちに出会っていた。
サダ吉の話を聞いたロコちゃんは、ロコちゃんたちが見たいちぶしじゅうをサダ吉に話してあげた。
ケーキが売り切れた後に、お店にケーキを買いに来た女の子がいたこと。
ケーキがどこでも売り切れで、女の子はとてもこまっていたこと。
ガッカリしていたけれど、ほかをさがしてみると言って立ちさろうとしたこと。
けれど、見かねて、サダ吉くんのお母さんが家用のケーキをプレゼントしてあげたこと…。
お母さんは、商売のために、二人で食べるケーキを売ったわけではなかったのだ。
ごかいがとけたサダ吉は、プレゼントをすてたことをこうかいして、プレゼントをひろいにもどることにした。
いっぽう、公園にやってきたハムちゃんず。
ごかいがとけたら、サダ吉はきっとプレゼントをさがしにもどってくるから、それまでプレゼントを見はっていることにしたのだ。
しかし、プレゼントの箱がなくなってしまっていた。
ハムちゃんずが来る前に、ねこがくわえていってしまったのだ。
サダ吉のにおいをたよりに、プレゼントをおいかけるまいどくんとハムちゃんず。
プレゼントは、ねこの口からバイクの荷台へ、バイクの荷台から川辺の草むらへと落ちていた。
プレゼントを見つけてほっとしたしゅんかん、プレゼントが草の上をすべって、川へ落ちてしまいそうになった。
思わずプレゼントにとびつき、プレゼントの箱もろともに、川にすべり落ちそうになるまいどくん。
ハム太郎、タイショーくん、そしてハムちゃんずが力を合わせ、まいどくんとプレゼントの箱をなんとかまもることにせいこう。
ハムちゃんずは、いそいで公園のしげみへプレゼントを運んでいった。
公園では、サダ吉と、サダ吉のお母さんが、プレゼントをさがしていた。
サダ吉は、サダ吉をさがしに来たお母さんに、ケーキを売ったとごかいしていたことをあやまって、二人はなかなおりしたのだ。
公園にもどってきたまいどくんは、そっと、サダ吉のあしもとにプレゼントの箱をおいた。
プレゼントが見つかって、大よろこびのサダ吉。
サダ吉とお母さんにわらいがあふれ、ハムちゃんずは、本当によかったとわらいあったのだった。
そのあとサダ吉とお母さんは、ロコちゃんとカナちゃんの家の母の日パーティーにおよばれ。
ケーキのないサダ吉のことを思いやって、ロコちゃんたちがしょうたいしてくれたのだ。
ロコちゃんたちのケーキはとてもおいしくて、ロコちゃんたちのケーキ作りは大せいこう!
と思ったら、じつは、パパとロコちゃんたちではやっぱりうまくケーキが作れなくて、ママたちが作ってくれたケーキだったのだった。
サダ吉くんからお母さんへのプレゼントは、ペンダントだった。
ペンダントを首にかけて、ニコニコ顔のサダ吉のお母さん。
ハムちゃんずもそれぞれのママのあしもとに、かんしゃの気持ちをこめて、カーネーションをそっとさしだしたのだった。