第252話 「とっとこふわふわ!ジェラードちゃん」
公園に車のジェラードアイス屋さんがやってきた。
ハム太郎とリボンちゃん、こうしくんは、車の上でおてつだいをしているかわいいハムスター、ジェラードちゃんを見つけた。
ハム太郎たちは、お店のきゅうけい時間に近くのたんけんに出たジェラードちゃんをでむかえた。
ジェラードちゃんは、自分を「ペロ〜ン星のプリンセス」と言う、スプーンを持ったちょっとふしぎな女の子だった。
ハム太郎たちとわかれて森にやってきたジェラードちゃんは、野イチゴをすばやい動きでつみとるタイショーくんに出会った。
ジェラードちゃんは、タイショーくんのたくましさがとても気に入ったようす。
ジェラードちゃんにほめられたタイショーくんは、すっかりいい気分で、まいあがってしまった。
地下ハウスにやってきたジェラードちゃんは、かべやねてるくんのねがおにらくがきしたり、むじゃきにやりたいほうだい。
プリンセスのお相手もラクじゃないぜ…とためいきをつくタイショーくん。
どうやらタイショーくんは本当にジェラードちゃんがプリンセスだとしんじているらしい。
まだたんけんのとちゅうだったことを思い出したジェラードちゃんは、とつぜん、地下ハウスをとびだしていった。
ハム太郎たちからジェラードちゃんの話を聞いていたハムちゃんずのところへ、ちょうどジェラードちゃんがやってきた。
ハムちゃんずにあいさつしたジェラードちゃんは、
「ペロ〜ン星のおしろでは、たいくつなプリンセス。だから、いっぱいたんけんして、たのしい思い出をたくさん作りたいんだペロ」
と、すっかりプリンセスになりきっている。
そこに、タイショーくんがあらわれた。
ジェラードちゃんに「とってもだいじな王子さま」と言われて、ドキン!とするタイショーくん。
タイショーくんは、そこまでおもってくれるジェラードちゃんのために、さいこうの思い出をプレゼントすることに決めた。
公園の池でボートに乗せたり、男の子たちでサッカーの試合をひろうしたり、ジェラードちゃんの思い出作りにはりきるタイショーくんとハムちゃんず。
ボートがひっくりかえりかけたり、サッカーの試合にジェラードちゃんも参加して大かつやくしたり、いろいろあったけれど、ジェラードちゃんはとっても楽しそう。
さいごはタイショーくんがヒーローバイクでお花畑につれてきてあげて、お花つみ。
うれしそうなジェラードちゃんを見ながら、ペロ〜ン星のプリンスになった自分のすがたをそうぞうして、にやけるタイショーくん。
そのとき、カラスがジェラードちゃんにおそいかかってきて、ジェラードちゃんのたいせつなスプーンをうばって行ってしまった。
タイショーくんはスプーンにとびついて、なにがなんでもスプーンはわたさないと、カラスの巣までおいすがって行った。
スプーンを手に、カラスとにらみあうタイショーくん。
しかし、カラスは、スプーンにうつったゆがんだ自分の顔におどろいて、スプーンごとタイショーくんをはねとばした。
ひどいいきおいで地面に落ちたけれど、タイショーくんもスプーンも、なんとかぶじだった。
スプーンを取りかえしてくれたタイショーくんに、「やっぱりタイショーくんはジェラードの王子さまだペロ!」とよろこぶジェラードちゃんだった。
そろそろ日がくれてきた。
とおくからジェラードちゃんをよぶ声がして、ハッと気がついたジェラードちゃんは、きゅうにこころぼそく感じて車にもどることにした。
ところが、ジェラードアイス屋の車は、さいしょにいた場所からいどうしてしまっていた。
なきだすジェラードちゃん。
すると、広場のむこうに、ジェラードちゃんをよびながらジェラードアイス屋の車がゆっくりと進んでいくのが見えた。
いそいでおいかけなくては!
そのとき、ヒーローすがたのタイショーくんが、ヒーローバイクに乗ってあらわれた。
タイショーくんはもうスピードでアイス屋の車をおいかけ、ちょうどロコちゃんとカナちゃんが車をよびとめてくれたこともあって、ぶじにジェラードちゃんをアイス屋の車まで送りとどけたのだった。
楽しい思い出がいっぱいできたと、うれしそうに手をふって、車にのりこむジェラードちゃん。
いどうアイスクリーム屋さんのジェラードちゃんは、なかなかお友だちができなくて、いつもさみしかったのだ。
でも、今日はハムちゃんずと会えて、たくさん友だちができたと、よろこぶジェラードちゃんだった。
車が動くと、車のやねについていたふうせんがひとつはずれて、空に飛んでいった。
タイショーくんは、てっきりあれがジェラードちゃんのうちゅうせんだと思いこんで、ふうせんにむかってジェラードちゃんの名前をさけぶのだった。