第254話 「とっとこ手と手で!とりかえっこ」
ある日、ハム太郎はヒマワリのタネとまちがえて、ロコちゃんのブローチをかじってしまった。
それを見つけたロコちゃんは、だいじなものだったのに!と目になみだをうかべて、ハム太郎をおこった。
ロコちゃんにもうしわけなくてしかたがないハム太郎は、おわびに、かわりのブローチをみつけて、ロコちゃんにプレゼントするのだ!と決めたのだった。
さっそく、キラリと光るものを見つけたハム太郎。
しかし、それはアルミボトルのキャップだった。
ガッカリするハム太郎に、トンガリくんが声をかけてきた。
そのキャップを、のぼりとこうかんしてくれないかと言うのだ。
トンガリくんにキャップをあげて、のぼりをもらったハム太郎は、今度はサブと出会った。
サブは、ハム太郎の持っているのぼりをほしがった。
ハム太郎がのぼりをサブさんにプレゼントすると、サブはおれいにおいしいヒマワリのタネをふくろいっぱいくれたのだった。
ハム太郎がこの話をハムちゃんずにしたところ、のっぽくんが、「まるでわらしべ長者のお話みたいだ」と言った。
わらしべ長者は、わらをいろんな人といろんなものにこうかんしていくうちに、どんどんいいものになっていくという、むかし話だ。
もしかしたら、サブからもらったタネも、まただれかとほかのものにこうかんしていけば、そのうちブローチが手に入るかもしれない。
ハムちゃんずは、サブのタネをだれかとこうかんしてみることにした。
サブのタネはコックさんのフライパンに、コックさんのフライパンはおとめ・ずーのクレヨンに、おとめ・ずーのクレヨンはおハムばあさんのバスケットに、おハムばあさんのバスケットはポニーテールちゃんのレース糸に。
アルミボトルのキャップからはじまったプレゼントこうかんは、さいごにレース糸の玉2つになった。
このレース糸をあめば、ヒマワリの花のブローチが作れるのだ!
そのとき、いそいで地下ハウスにもどろうとしたハムちゃんずのまえに、とつぜん、ピヨちゃんずがあらわれた。
いつのまにか、山田先生の家の前にきていたのだ。
しかしピヨちゃんずは、ハムちゃんずを通りすぎて走っていった。
ピヨちゃんずにねらわれていたのは、ハムちゃんずではなく、ちいさなハトのひなだった。
ハトのひなを助けるため、とびだしていくハム太郎たち。
ひなをかかえてにげまどううちに、とうとう行き止まりにおいこまれてしまったが、ハム太郎のアイディアでピヨちゃんずをつかまえることができた。
でも、そのために、ブローチにしようとしていたレース糸を使ってしまったのだった。
しかも、うまくにげられたと思ったのに、糸まみれになりながらもピヨちゃんずがおいかけてきた!
とうとう大ピンチ!というそのとき、ハトのむれが、ハムちゃんずをつかんで連れていってくれた。
サブのこいびとのフランソワーズや、なかまのハトだった。
ハム太郎たちが助けたハトのひなは、フランソワーズの友だちの子どもだったのだ。
フランソワーズは、ハム太郎にきれいなバラの花をおれいにプレゼントしてくれた。
ハム太郎は、そのきれいなバラの花を、ロコちゃんへのおわびのプレゼントにすることにした。
学校からもどってきたロコちゃんは、ハム太郎に、ブローチのことでおこってしまったことをあやまってきた。
ブローチは工作の時間にうまくなおせたと言い、ハム太郎にもおそろいのネックレスを作ってきてくれた。
ハム太郎もいっぱいいっぱいあやまって、二人はなかなおり。
そして、つくえにおかれていたバラの花に気がついたロコちゃんは、服につけたブローチのわきにちょこっとバラの花をかざって、ごきげんになった。
それを見たハム太郎は、ロコちゃんのブローチをちゃんと見つけられたんだと、大よろこびしたのだった。