第259話 「とっとこスパート!ハムちゃんず」
ハム太郎、大ピンチ!
そのとき、パンダくんがレバーを引くようにとさけんだ。
レバーを引くと、パラシュートがとびだして、車はゆっくりと海にうかんだ。
パンダくんの作ったレースカーは、水の上でも大丈夫なようにできていたのだ。
しかし、海の上では今までのようなスピードで進むことができない。
みるみるうちに、ハム太郎たちは、おとめ・ずーや、ジャンガリアンたちに、おいていかれてしまった。
このままではレースにまけてしまう。
こまったハム太郎たちを助けてくれたのは、カメハムくんだった。
カメハムくんは海のほうがエメラルド岬に近いんだと、ハム太郎たちのレースカーを押していってくれたのだった。
そのころ、ハム太郎たちをおいこして行った車は、じゃじゃハムちゃんがつれたガァーるずが道をふさいでいて、前に進めないでいた。
そのあいだに海からあがってきたハム太郎たちが、おりかえし地点のエメラルド
ところが、レースクイーン役をとりあうくるりんちゃんとおしゃれちゃんのけんかにまきこまれているうちに、かんじんのクルミは、おとめ・ずーが持っていってしまったのだった。
おとめ・ずーをおいかけて、車を走らせるハムちゃんず。
とちゅうでぬけないくんやサブに助けられながら、いっしょうけんめいおいかけたが、おとめ・ずーはかなり先に行ってしまった。
思わずあきらめかけたハムちゃんずだったが、ハム太郎がいいことを思いついた。
みんなの車をくっつけて、みんなで力を合わせて車をこげば、パワーアップなのだ!
もうスピードで走り始めたハムちゃんずは、ずんずんとおとめ・ずーとのさをちぢめ、とうとうおとめ・ずーにおいついたのだった。
しかし、おどろいたことに、おとめ・ずーの車からクルミがなくなってしまっていた。
どこかに落としてしまったみたいなのだ。
おどろくハムちゃんずと、おとめ・ずー。
クルミはどこにいったかというと…。
道に落ちているクルミを見つけたのは、トン吉に乗ってゆっくりと進んでいたトンガリくんだった。
だが、トン吉がクルミをひろおうとしたそのとき、ものすごいいきおいで走りこんできたかげがあった。
おハムばあさんだ。
おハムばあさんは、あっという間にクルミをひろっていってしまった。
おハムばあさんが一着じゃありませんように…。と、ゴール地点でひたすらいのる長老ハム。
しかし、砂ぼこりをあげて一番にゴールしてきたのは、そのおハムばあさんだったのだった。
おハムばあさんが一着だとこまるんだと言いはる長老ハムに、理由を教えてくれるように言うハムちゃんず。
長老ハムは、しぶしぶとわけを話した。
エメラルド岬からとってきたクルミは、じつは、はるかむかしに長老ハムが、おハムばあさんに、たんじょうびプレゼントとしてあげようとしたものだった。
しかし、長老ハムがプレゼントのことをつたえる前に、おハムばあさんは海のむこうへたびに出ていってしまったのだった。
そのプレゼントのことを思い出したので、ことしのたんじょうびにプレゼントしようと思いつき、エメラルド岬まで行く体力がない自分のかわりにクルミを取ってきてもらおうと、けいかくしたのがレース大会だったのだ。
それをおハムばあさん本人がとってきては、かっこうがつかなくて大しっぱいじゃと落ちこむ長老ハム。
だが、おハムばあさんは、たんじょうびをおぼえていてくれたことがなによりうれしいと、大よろこびしてくれたのだった。
そのあと、みんなで、おハムばあさんがもらった一年分のひまわりのタネをかこんで、おハムばあさんのおたんじょうパーティーを開いた。
ハムちゃんずのなかまたちがせいぞろいした、楽しい楽しい一日になったのだった。